特集 / 収録:10作品

すごろく・双六の種類と遊び方

公開日:

最終更新 2026-10-19 / 運営:株式会社Qdan

石を選んで動かす盤双六と、絵や文字をたどる絵双六、サイコロでコマを競走させる仲間の進み方とあがり方を比べてブラウザで遊べます。

原資料に残る題材や指示とBGJで補ったルールを分け、資料の刊年を遊びの成立年と取り違えずに、現代のすごろくや中国の紙の盤も比べます。

初めてならこの3作品

  1. すごろく

    一本道でサイコロの目だけ進む、基本の流れを試せます。

  2. 盤双六

    2個のサイコロを、どの石に使うか選べます。

  3. 鎌倉江嶋大山新板往来双六

    旅先を巡り、ちょうどの目で出発地へ帰ります。

遊び方から双六を選ぶ

石の進め方を考えるなら盤双六、旅の往復なら北斎の往来双六、名所の仕掛けなら江戸名所、装いの順番なら甲冑の盤へ。仏法双六では数ではなく字の行き先をたどります。まず短い一本道を試すなら現代のすごろく、絵の対を探すなら雷峰塔が入口になります。 複数のコマを競走させたいなら、盤外へ出すバックギャモン、中央へ入れるルドー、花のマスを使うウル王朝のゲームも比べてみましょう。

この特集の見取り図10 作品
この特集の10作品を8つのグループに分け、棒の長さで各グループの作品数の割合を示しています。

盤双六・絵双六・現代のすごろく:種類ごとの遊び方

人数と時間はBGJで遊ぶときの目安です。表は標準のルールを示し、資料の指示と補った決まりは各作品の紹介欄に書き分けています。並びは年代順ではありません。

遊ぶときの目安10 作品
人数の幅

2–6 人

時間の目安の幅

10–20 分

覚えやすさ
  • すぐ覚えられる7 作品
  • 少しずつ覚える3 作品
  • じっくり覚える0 作品
運の量
  • 実力が中心0 作品
  • 運と実力3 作品
  • 運が大きい7 作品

人数・時間は、この群の作品の最小値〜最大値です。覚えやすさ・運は作品ごとの目安で、点の高さではありません。

この特集の10作品について、人数と時間の幅、覚えやすさと運の関わりごとの作品数を比べられます。
盤双六・絵双六・現代のすごろく:種類ごとの遊び方
作品人数・時間盤/絵サイコロあがり方題材
盤双六2人・約15分盤:12地×2列2個・ゾロ目も2回石15個を内地へ集める石の配置と進路
鎌倉江嶋大山新板往来双六2〜6人・約15分絵:番号順に一周1個日本橋へちょうど戻る鎌倉・江の島・大山の旅
江戸名所四季遊参双六2〜6人・約15分絵:外周から中央へ1個浅草市へちょうど着く江戸の四季と名所
甲冑着用備双六2〜6人・約15分絵:装いの順に中央へ1個勝軍歸陣へちょうど着く甲冑・戦の支度
仏法双六2〜6人・約15分絵:字で行き先を指す字の6面1個・BGJの採用法身へ着く仏教の世界と位
すごろく2〜6人・約10分現代の絵双六型:一本道1個届けばあがり・設定でぴったり季節・散歩・宝探し
雷峰塔すごろく2〜6人・約15分中国の絵の盤:渦巻き1個・BGJの採用中央の塔に届く・BGJの補い白蛇伝の人物と場面
バックギャモン2人・約15分盤:15個を選んで動かす2個・ゾロ目は4回ホームへ集めて全15個を盤外へコマを上がらせる競走
ルドー2〜4人・約20分盤:4個を選んで一周1個・6でふりだしから出す全4個をちょうど中央へコマをゴールへ入れる競走
ウル王朝のゲーム2人・約15分盤:7個を選び共用の列へ四面体4個・白い頂点0〜4全7個をちょうど上がらせる花と共用の列のある競走

盤双六:進める石を選ぶ

盤双六は2人が向かい合い、サイコロの目をどの石に使うか考える遊びです。絵の順路を1つのコマでたどる遊びとは、盤も目標も異なります。

盤双六

人数
2人
時間
約15分
覚えやすさ
少しずつ覚える

12の地が2列ある盤に、黒白の石を15個ずつ並べます。BGJではサイコロ2個の目を分けて使い、相手の石が1個だけの地に止まると、その石を盤の外へ切り出します。ゾロ目も移動は2回。標準は15個すべてを自分の内地へ集める「入り勝ち」で、最後の石を盤の外へ出す競争ではありません。設定では全部を盤の外へ下ろす「下端」も選べます。ここで遊ぶのは古い所蔵盤の画像ではなく再現した盤で、採用した近世ルールの参照資料は草場純『盤双六』3ページ、BGJでの設定はルール欄に示します。成立年の出典はありません。 [1]

盤/絵
盤:12地×2列
サイコロ
2個・ゾロ目も2回
あがり方
石15個を内地へ集める

BGJのルール [1] [8]

往来双六:旅をして出発地に戻る

旅を描いた盤では、実際の名所をたどる順路そのものが見どころです。出発地へ戻るあがり方を、ほかの絵双六と比べましょう。

鎌倉江嶋大山新板往来双六

人数
2〜6人
時間
約15分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

北斎の絵で鎌倉・江の島・大山を巡り、日本橋へ帰る盤です。NDL 1307090、書誌024019194の出版時期は「江戸後期」で、特定の年は示していません。サイコロ1個で刷られた番号順に進み、「泊」の6マスでは一回休みます。日本橋へちょうど戻るとあがり。余り1〜5の戻り先は盤の口上どおり渋谷・三軒茶屋・二子・溝口・長津田で、単に余った数だけ戻す形とは異なります。BGJでは2〜6人で遊び、標準では最初の1人が上がると終わります。 [2] [6]

盤/絵
絵:番号順に一周
サイコロ
1個
あがり方
日本橋へちょうど戻る

BGJのルール [2] [6] [9]

江戸名所双六:名所を巡る

江戸の四季の名所を巡り、中央の市を目指す盤です。旅をして出発地へ帰る往来双六とは終点が変わります。

江戸名所四季遊参双六

人数
2〜6人
時間
約15分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

歌川国安が描いた春夏秋冬の江戸の名所を、日本橋の初富士から中央の浅草市へ巡ります。原資料はNDL 1310735で、刊年の記載はありません。サイコロ1個で進み、「泊」は5マス。両国の涼みにいるとき1を振れば吉原の俄へ抜ける、という指示も刷られています。浅草市へちょうど着けばあがりで、余り1〜5は駒形堂・真崎の雪・待乳山の木枯・関屋の里の村雨・吾嬬の森の夜雨へ戻ります。BGJでは順路に1〜37の番号を補い、読めない2つの地名には仮の表示名を使っています。人数は2〜6人です。 [3]

盤/絵
絵:外周から中央へ
サイコロ
1個
あがり方
浅草市へちょうど着く

BGJのルール [3] [10]

甲冑双六:装備をそろえて帰る

何を身につけ、何を備えるかを、順に並ぶ絵で見ていく盤です。装備から帰陣へ進む流れを、旅や名所の盤と比べましょう。

甲冑着用備双六

人数
2〜6人
時間
約15分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

一寿斎芳員の絵で、衣服・具足を身につけ、戦の支度と手柄を経て中央の勝軍歸陣へ進みます。原資料はNDL 1310599、出版年は安政5年(1858)。サイコロ1個の目だけ進む盤で、泊や飛ぶマスはありません。あがりはちょうどの目で、余り1〜5は黄色い札どおり旄配・陣羽織・軍配・驛路鈴・大鎧へ戻ります。この盤の戻り先は余った数だけ戻る位置と一致します。BGJでは全順路を分かりやすくするため1〜41の番号を補い、2〜6人で遊べます。 [4]

盤/絵
絵:装いの順に中央へ
サイコロ
1個
あがり方
勝軍歸陣へちょうど着く

BGJのルール [4] [11]

仏法双六:文字で行き先が決まる

数だけ順路を歩く代わりに、いるマスの指示から行き先を選ぶ飛び双六です。この作品は日本語でのみ遊べます。

仏法双六

人数
2〜6人
時間
約15分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

地獄・人の世界・天・仏教の位を134マスに配した盤で、中央の南贍部州から法身を目指します。原資料はNDL 1311488「〔仏法双六〕」(証果増進之図)。刊年の記載はなく、成立年は出典なしです。マスに刷られた字と行き先を使って飛び移ります。BGJでは貪・瞋・癡・戒・定・慧を等確率で出す6面サイコロ1個を採用し、書かれていない字は標準で振り直し、無間へ落ちたらそこで終わりとしています。「妙覚」を法身として扱うなど、読みに推定を含む箇所もあります。2〜6人で、最初に法身へ着いた人が勝ちます。 [5]

盤/絵
絵:字で行き先を指す
サイコロ
字の6面1個・BGJの採用
あがり方
法身へ着く

BGJのルール [5] [12]

現代のすごろく:3つの盤を選ぶ

古い刷り物を使う作品と区別して、BGJが用意した一本道の盤も比べます。3つの盤の仕掛けや、余った目で上がれる決まりを試せます。

すごろく

人数
2〜6人
時間
約10分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

季節めぐり・おさんぽ・たからさがしの3つから選ぶ、BGJ独自の盤です。古い絵双六の原本を再現した資料ではありません。2〜6人でサイコロ1個を振って一本道を進み、進む・戻る・休む・振り直すなどの指示に従います。標準では移った先の指示にも続けて従い、上限は5回。あがりに届けば余る目でも上がれます。設定で、ちょうどの目が必要で余った数だけ戻る形にもできます。盤の構成と決まりの原資料はBGJの盤データとルールです。

盤/絵
現代の絵双六型:一本道
サイコロ
1個
あがり方
届けばあがり・設定でぴったり

BGJのルール [13]

雷峰塔:中国の紙の盤で遊ぶ

中国の所蔵資料を比較のため別の群に置きます。日本の双六の起源を示す資料としては扱いません。

雷峰塔すごろく

人数
2〜6人
時間
約15分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

白蛇伝の人物や場面20種を2つずつ配し、中央の塔へ渦を巻く紙の盤です。クリーブランド美術館2025.105「雷峰塔牌子」の所蔵記録は清・乾隆年間(1736〜95年)としています。盤や所蔵元の解説に遊び方の記載は確認できません。BGJでは葫芦問の型を参考に、サイコロ1個で進み、止まった絵と同じもう1つの絵へ1回だけ移る推定ルールを採用しています。2〜6人で、中央の雷峰塔に届けば余る目でもあがり。順路の番号やこのあがり方もBGJで補った決まりです。 [7]

盤/絵
中国の絵の盤:渦巻き
サイコロ
1個・BGJの採用
あがり方
中央の塔に届く・BGJの補い

BGJのルール [7] [14]

双六の仲間:サイコロでコマを競走させる盤

サイコロの目で動かすコマを選び、全部を上がらせる競走の盤を比べます。双六との遊び方の共通点と、コマの数・出目・あがり方の違いを見てみましょう。

バックギャモン

人数
2人
時間
約15分
覚えやすさ
少しずつ覚える

15個のコマをホームへ集めてから、サイコロの目を使ってすべて盤の外へ出すことを目指す、2人の競走です。盤双六と同じく2個のサイコロで動かすコマを選びますが、内地に集めるだけでは終わりません。BGJの標準ではゾロ目を4回使え、相手のコマが1個だけの場所に止まると中央のバーへ戻せます。

盤/絵
盤:15個を選んで動かす
サイコロ
2個・ゾロ目は4回
あがり方
ホームへ集めて全15個を盤外へ

BGJのルール [15]

ルドー

人数
2〜4人
時間
約20分
覚えやすさ
すぐ覚えられる

4つのコマを盤に1周させ、自分の道から中央のゴールへすべて入れることを目指す競走です。現代のすごろくと同じくサイコロ1個の目だけ進みますが、動かすコマを選びます。BGJの標準は十字の盤で、6が出るとふりだしから出せます。届けば上がれるすごろくと違い、ゴールにはちょうどの目が必要です。

盤/絵
盤:4個を選んで一周
サイコロ
1個・6でふりだしから出す
あがり方
全4個をちょうど中央へ

BGJのルール [16]

ウル王朝のゲーム

人数
2人
時間
約15分
覚えやすさ
少しずつ覚える

7個のコマを盤の外から順に送り出し、共用の列を通って、ちょうどの目ですべて上がらせることを目指す2人の競走です。双六のように出目だけ進みますが、BGJでは四面体4個の白い頂点を数え、進める数は0〜4になります。花のマスに止まるともう1回振れ、中央の花では相手に取られません。

盤/絵
盤:7個を選び共用の列へ
サイコロ
四面体4個・白い頂点0〜4
あがり方
全7個をちょうど上がらせる

BGJのルール [17]

よくある質問

盤双六と絵双六は何が違いますか?

この特集の盤双六は2人が15個ずつの石を使い、目をどの石に使うか選ぶ遊びです。絵双六は絵や文字のある紙の盤をたどる遊びで、順路を進む型も、指示で飛ぶ型もあります。描かれた題材が似ていても、あがり方まで同じとは限りません。

元の絵に書かれた指示をどう扱っていますか?

往来・江戸名所・甲冑の盤は、泊・抜け道・余った目の戻り先など、確認できる指示を標準のルールに反映しています。補った番号、仮の地名、仏法の読みの推定や6面サイコロ、雷峰塔の推定ルールは「BGJでは」と分けて示します。詳しい設定は各作品のルール欄で確認できます。

すごろくの歴史を見るとき、資料の年代は双六が生まれた年ですか?

資料の刊年や所蔵元が付けた年代は、その盤を位置づける手がかりです。遊びの成立年とは区別します。仏法双六の成立年は出典なしのため年を置かず、中国の雷峰塔の盤を日本の双六の起源の根拠には使いません。

余った目の扱いは全部同じですか?

往来・江戸名所・甲冑では、ちょうどの目が必要で、余ったときはそれぞれの盤に刷られた場所へ戻ります。現代のすごろくとBGJの雷峰塔は、標準では届けばあがり。盤双六は石全部を内地へ集め、仏法は法身へ飛び着くので、一本道の終点とは目標が違います。

サイコロで競走する盤はほかにもある?

この特集ではバックギャモン・ルドー・ウル王朝のゲームも遊べます。どれも出目で動かすコマを選ぶ競走です。バックギャモンは15個を盤外へ出し、ルドーは4個を中央へ、ウルは0〜4の目で7個を上がらせます。双六との遊び方の共通点と違いで比べています。

出典とBGJでの遊び方

  1. 日本バックギャモン協会・草場純 — 盤双六3ページ「ルール」:本双六配置・ゾロ目2回・入り勝ち・蒸し勝ち。成立年の根拠には用いない / 草場純 / Jun Kusaba, p.3 / 確認日: ↩
  2. 国立国会図書館 — 鎌倉江嶋大山新板往来双六1コマ目:右上の口上・番号・泊の印 / NDL 1307090 / 確認日: ↩
  3. 国立国会図書館 — 江戸名所四季遊参双六1コマ目:両国の抜け道・浅草市の黄色い札・泊の印。刊年記載なし / NDL 1310735 / 確認日: ↩
  4. 国立国会図書館 — 甲冑着用備双六1コマ目:振出し・上りの黄色い札。書誌の出版年は安政5(1858) / NDL 1310599 / 確認日: ↩
  5. 国立国会図書館 — 〔仏法双六〕(証果増進之図)1コマ目:字ごとの行き先・法身・無間。刊年記載なし、成立年は出典なし / NDL 1311488 / 確認日: ↩
  6. 国立国会図書館 — 往来双六の書誌出版年月日:[江戸後期]。特定の出版年や遊びの成立年ではない / NDL 024019194 / 確認日: ↩
  7. クリーブランド美術館 — 雷峰塔牌子所蔵記録の年代1736〜95・原画。遊び方の記載は確認できない / 2025.105 / 確認日: ↩
  8. BoardGameJoin — 盤双六BGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  9. BoardGameJoin — 鎌倉江嶋大山新板往来双六BGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  10. BoardGameJoin — 江戸名所四季遊参双六BGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  11. BoardGameJoin — 甲冑着用備双六BGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  12. BoardGameJoin — 仏法双六BGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  13. BoardGameJoin — すごろくBGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  14. BoardGameJoin — 雷峰塔すごろくBGJでの人数・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json、参照する盤データとルールを照合 / 確認日: ↩
  15. BoardGameJoin — バックギャモンBGJでの人数・出目・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json と参照するルールを照合 / 確認日: ↩
  16. BoardGameJoin — ルドーBGJでの人数・出目・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json と参照するルールを照合 / 確認日: ↩
  17. BoardGameJoin — ウル王朝のゲームBGJでの人数・出目・移動・あがり方。meta.json・slot.mjs・tutorial.json と参照するルールを照合 / 確認日: ↩

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