盤双六のルール・遊び方
盤双六(ばんすごろく)は、平安の貴族から江戸の町人まで遊んだ2人用の盤のすごろくです。紙の絵双六とは別物で、バックギャモンの古い日本の形。賽2個で石15個を進め、先に全部を内地へ入れた人の勝ち。
準備
- 2人で遊びます。盤は横に12の地が2列。自分の側の列を左から内一地〜内六地(内地)、外六地〜外一地(外地)と呼びます。相手の側も相手から見て同じ呼び名です。
- 石は黒と白が15個ずつ。自分から見て、敵の内一地に2個・敵の外一地に5個・外五地に3個・内六地に5個を並べます(本双六配置)。相手は向かい合わせの同じ形です。
- 自分の石は、上の列を左の敵の内一地から右へ進み、右端で下の列へ移って、下の列を左へ、左下の自分の内地を目指します。相手は逆向きです。
- 先手はあらかじめ決めておきます(卓の1番目の席)。先手が賽を2個振って始め、[もう一度]のたびに先手を交代します。設定で「お互い1個ずつ振って大きい方が先手(先手は改めて2個振る)」にもできます。
進め方
- 手番の初めに賽2個が自動で振られます。振るボタンはありません。
- 目の数だけ、石を1個ずつ進めます。2つの目は、1個の石で続けて使っても、2個の石に分けて使ってもかまいません。
- ゾロ目が出ても、動かせるのは2回だけです(バックギャモンのように4回にはなりません)。
- 相手の石が2個以上そろった地(一荷(ひとに)と呼びます)には止まれません。空いている地・自分の石がある地・相手の石が1個だけの地には止まれます。1個だけの石は端石(はしいし)と呼びます。
- 端石に止まると、その石を切ります。切られた石は手石として盤の真ん中の帯へ置かれます。
- 手石があるうちは、ほかの石を動かせません。目の数の地(敵の内地)へ入れてから、残りの目を使います。入れる地が無ければ、その手番は動かせません。
- 使える目はできるだけ使います。両方使える動かし方があれば両方使い、片方しか使えないときは大きい方を使います。動かせる手がまったく無ければ、その手番は飛ばされます。
- 目が残っているうちは[やり直す]で手番の初めに戻せます。全部使うと自動で相手の番になります。
勝敗と得点
- 入り勝ち:自分の石15個すべてが自分の内地(内一地〜内六地)に入った瞬間に勝ちです。最後の1個が入れば、残りの目は使いません。
- 蒸し勝ち:入り勝ちのときに、相手に手石があり、自分の内地の6地すべてに自分の石が2個以上ずつあってふさがっていれば(無地(むじ)の形)、2倍の勝ちです。
- 無上勝ち:さらに内地の石の並びが2・2・2・3・3・3か2・3・2・3・2・3なら、3倍の勝ちです。
- 設定で、無地勝ち(むじがち)を「その場で勝ち」(相手に手石があるときに内地の6地をすべてふさいだ瞬間に勝ち)にも、「なし」にもできます。
- 設定で、江戸時代前半の下端(全部内地に入れてから石を盤の外へ下ろし、全部下ろしたら勝ち)にもできます。
このサイトの初期値
| 項目 | このサイトの初期値 |
|---|---|
| 人数 | 2人(パーティーの人数で自動的に決まります) |
| 手番の制限時間 | 設けていません(パーティーの設定で 30 秒・60 秒を選べます) |
| 途中で抜けた人の扱い | 同じ端末で開き直すと同じ席に戻ります。戻らないときは CPU が代わりに打ちます |
| 引き分けの扱い | ランク戦の引き分けは、勝ちと負けの間としてレートに入ります |
| ルールの出どころ | 草場純(日本バックギャモン協会)の解説の近世ルール(江戸時代後半の本双六の入り勝ち)に合わせています |
ルールの監修:株式会社Qdan(草場純(日本バックギャモン協会)の解説の近世ルール(江戸時代後半の本双六の入り勝ち)に準拠)
ローカルルール一覧
初期値は草場純(日本バックギャモン協会)の解説の近世ルール(江戸時代後半の本双六の入り勝ち)に合わせています。パーティーの設定で変えられます。
| 名称 | 内容 | 初期値 | 変更 |
|---|---|---|---|
| 上がり方上がり方内地は、自分の石が最後に集まる6つの地(内一地〜内六地)です。「入り勝ち」は15個が内地にそろった瞬間に勝ちです。「下端」はそこからさらに石を盤の外へ下ろし切る必要があり、今のバックギャモンに近い遊び方で、少し長くなります。 | 「入り勝ち」は江戸時代後半の形で、15個すべてを内地へ入れた瞬間に勝ちです。「下端」は江戸時代前半の形で、全部内地に入れてから石を盤の外へ下ろし、全部下ろしたら勝ちです(目ぴったりか、目より遠くに石が無ければいちばん遠い石を下ろします)。 | 入り勝ち | 変えられます |
| 無地勝ち無地勝ち手石は、切られて盤の外にある石です。手石があるうちはほかの石を動かせないので、相手に手石があるときに内地の6地を全部ふさぐと、相手は動けなくなります(無地)。「倍の勝ち」はこの形で入り勝ちすると2倍・3倍、「その場で勝ち」はふさいだ瞬間に勝ち、「なし」は特別扱いしません。 | 相手に手石があるとき、自分の内地の6地すべてに2個以上ずつ置いてふさいだ形(無地)です。「倍の勝ち」は草場純(日本バックギャモン協会)の解説で、入り勝ちのときにこの形なら2倍(蒸し勝ち)、内地が222333か232323なら3倍(無上勝ち)。「その場で勝ち」は Wikipedia 日英の記述で、この形を作った瞬間に勝ちです。 | 倍の勝ち | 変えられます |
| 先手の決め方 | 「交代」は卓の1番目の席が先手で、先手が賽を2個振って始め、[もう一度]のたびに先手を入れ替えます(草場純の解説)。「振って決める」はお互い賽を1個ずつ振って大きい方が先手で、先手は改めて2個振ります(Wikipedia 日本語版)。 | 交代 | 変えられます |
用語
- 地
- 盤の目の1つ。1列に12、合わせて24あります。自分の側の列を左から内一地〜内六地・外六地〜外一地と呼びます。
- 内地
- 自分の側の内一地〜内六地の6つ。15個すべてをここへ入れると勝ちです(入り勝ち)。
- 端石(はしいし)
- 1個だけで置かれている石。相手に止まられると切られます。
- 一荷(ひとに)
- 同じ地に2個以上そろった石。相手はそこに止まれません。
- 切る
- 相手の端石の地に止まって、その石を盤の外(手石)へ出すこと。「掛ける」とも言います。
- 手石
- 切られて盤の外にある石。敵の内地へ入れ直すまで、ほかの石は動かせません。
- 蒸す
- 相手が進めない地を続けてふさぐこと。入り勝ちのときに内地の6地をすべてふさいで相手に手石があれば蒸し勝ち(2倍)です。
- 目の呼称
- 賽の目の組み合わせの呼び名。重六(ちょうろく)・朱四(しゅし)・五六(ごろく)・重一(でっち)など。盤の賽の横に出ます。
よくある質問
どちら向きに進むのですか?
自分の石は上の列を右へ、右端で下の列へ移り、下の列を左へ進んで左下の内地へ入ります。盤の真ん中の帯に矢印で出ています。相手は逆向きです。
ゾロ目はどうなりますか?
その目で2回動かします。4回にはなりません。
切られた石(手石)はどうなりますか?
盤の真ん中の帯に置かれます。次の自分の番に、目の数の地(左上の敵の内地)へ入れ直すまで、ほかの石は動かせません。相手の石が2個以上ある地には入れません。
最後の1個が入ったとき、残りの目は?
使いません。15個すべてが内地に入った瞬間に勝ちです。
無地勝ちとは?
相手に手石があるときに、自分の内地の6地すべてを2個以上ずつの石でふさいだ形です。既定では、その形のまま入り勝ちすると2倍(蒸し勝ち)、並びが222333か232323なら3倍(無上勝ち)です。設定で「その場で勝ち」や「なし」にもできます。
ルールの出どころは?
盤双六は記録が時代で違い、復元のしかたが複数あります。ここでは日本バックギャモン協会の草場純による解説の近世ルール(江戸時代後半の本双六の入り勝ち・蒸し勝ち・先手は交代)を既定にし、Wikipedia日英が紹介する形(無地勝ちはその場で勝ち・先手は振って決める)などを設定で選べるようにしています。
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最終更新 2026-09-26 / 運営:株式会社Qdan