囲碁の定石一覧

囲碁の定石を、よく使われる型から順にまとめました。読むだけでも形が分かるように書いていますが、どの型にも出だしの局面が付いています。[盤で試す]を押すと、その出だしを自分で1手進められます。

星(4の四)

型1

囲碁は、隅・辺・中央の順に地を作りやすくできています。同じ広さの地を囲うのに、隅なら線が2本で済み、中央では4本要るからです。だから序盤は空き隅から打ちます。

空き隅の打ち方でいちばん多いのが星です。隅から数えて4本目と4本目が交わるところで、盤には印が打ってあります。星の1手は、隅をだいたい自分の側にしながら、そのまま辺にも中央にも顔が向いているのが長所です。

弱点は、隅がまだ完全に自分のものではないことです。相手にあとで三々(3本目と3本目の交点)へ入られると、隅の地は相手のものになります。そのぶん黒は外側に壁を得るので、損得は形によります。星を打つときは「隅の地を全部は取らない代わりに、広く構える」と考えてください。

向く人
はじめて布石を覚える人。広く模様を張るのが好きな人。
出だしの数手
空き隅に星(D4・Q4・D16・Q16)から

三々(3の三)

型2

三々は、隅から3本目と3本目が交わる点です。星より1本ずつ内側なので、隅の地がほぼ確定します。星のように三々へ入られる心配がないのが、いちばんの長所です。

代わりに、石が低い位置にあるぶん、辺と中央へは広がりません。相手が外側から押さえてくれば、隅の地は自分のものになりますが、盤の真ん中に向いた勢力は相手のものになります。地は確実、外は薄い。これが三々の性格です。

昔は「三々は低すぎる」と敬遠されていましたが、いまは第一手としても普通に打たれるようになりました。星のように隅に入られる心配をせずに済むので、地を数えながら堅く打ちたい人には向いた打ち方です。

向く人
確実に地を取りたい人。相手に入ってこられるのが苦手な人。
出だしの数手
空き隅に三々(C3・R3・C17・R17)から

小目(3の四)

型3

小目は、隅から3本目と4本目が交わる点です。星と三々の中間の性格で、隅寄りではありますが、4本目の側は外へも向いています。星が左右どちらにも同じ顔をしているのに対し、小目には向きがあります。

小目の長所は、次の1手で隅をほぼ地にできることです。この「もう1手」をシマリと呼びます。星は1手で広く構える代わりに隅が残りますが、小目は2手かけて隅を確実にする、という考え方の違いです。

どちらが良いという話ではありません。序盤で隅を確実にしたいなら小目、広く模様を張りたいなら星。次の型では、小目からのシマリを実際に打ってみましょう。

向く人
隅を大事にしたい人。次のシマリまでを一続きで覚えたい人。
出だしの数手
空き隅に小目(C4・D3 など)から、次はシマリ

小目の小ゲイマジマリ

型4

小目に打った石から、ケイマ(将棋の桂馬と同じ形)に1手かけて隅を囲う手をシマリといいます。小目C4に対してはE3。この2つの石で、隅は相手が入っても生きにくい形になります。

シマリには小ゲイマ・一間・大ゲイマの3種類があり、C4に対してそれぞれE3・E4・F3です。いちばん堅いのが小ゲイマジマリで、隅の地がはっきりします。一間ジマリは1本高いぶん外への働きが強く、大ゲイマジマリは広いぶん隙も少し多くなります。迷ったら小ゲイマで構いません。

シマリは2手かかりますが、その価値は序盤の大場と同じくらいと言われます。空き隅がなくなったら、自分の小目をシマるか、相手の小目にカカる(近づく)か。序盤はその二択で進みます。

向く人
堅く打ちたい人。地を数えながら進めたい人。
出だしの数手
黒C4(小目)→ 黒E3(小ゲイマジマリ)

星の三々入りは広いほうから止める

型5

星に打った隅は、三々に入られると隅の地を持っていかれます。ただし、そのままやられるわけではありません。白が隅で生きるあいだに、黒は外側に壁を作れます。大事なのは、どちらの向きから押さえるかです。

決め方は簡単で、自分の石が多いほう・広いほうから止めます。この局面では、下辺に黒の石がもう1つあり、左辺には白の石があります。だから下辺の側(D3)から押さえます。こうすると、できる壁が下辺の黒石と手を結び、そのまま大きな模様になります。

逆に左辺の側(C4)から押さえると、白は下辺へ這って出ていき、黒の壁は左辺の白石に向かって立つことになります。同じ手数を使っても、働きがまるで違います。三々に入られたら、まず盤全体を見て広いほうを決めてから押さえましょう。

向く人
星を打つ人。三々に入られると困ってしまう人。
出だしの数手
白C3(三々入り)→ 黒D3(広い下辺から止める)

三々入りの続き(ハったら伸びる)

型6

下辺から押さえたところ、白は左辺のほうへ這って出てきました(C4)。ここで黒は、白の頭を止めるように伸びます(C5)。ハったら伸びる。三々入りのあとは、この繰り返しです。

止め続けていると、白は隅の中だけで生きる形になり、黒は外側に石が一列に並びます。これが壁です。壁そのものは地になりませんが、そのあと辺へ広げる手が、壁の働きで大きくなります。隅の地を渡す代わりに外の厚みを取る、という交換です。

気をつけるのは、途中で欲を出して隅に手を入れないことです。白は三々に入った時点で、ほとんどの場合そのまま生きます。取ろうとして手を入れると、かえって壁に切れ目ができて、そこから全部が崩れます。止める・伸びる、を続けましょう。

向く人
三々入りの止め方を覚えた人。続きが分からず崩れてしまう人。
出だしの数手
白C3 → 黒D3 → 白C4 → 黒C5(以下、白は隅で生きる)

盤で試す

型を選ぶと、その出だしの局面から始まります。やり直しても構いません。

覚えたら試す

最終更新 2026-10-17 / 運営:株式会社Qdan