持ち駒不使用将棋の必勝法とコツ

持ち駒不使用将棋で勝つための考え方を、短いレッスンに分けました。読むだけでも分かるように書いていますが、レッスンにはそれぞれ実際の局面が付いています。[盤で試す]を押すと、その場面から自分で1手打てます。

取った駒は戻ってきません

レッスン1

ふつうの将棋では、取った駒はいずれ自分の持ち駒として盤に戻ってきます。持ち駒不使用将棋では、取った駒はそのまま駒箱に入り、対局から完全に姿を消します。1枚の駒得が、途中で薄まることなく最後までそのまま重みを持ち続けます。

この局面では、5筋に相手の歩(5五)があり、あなたの飛(9五)から取り返される心配なく取れます。飛を5五へ動かして歩を取れば、盤上のコマの数で1枚上回り、その差は相手が新たに戦力を足せないぶん埋まりにくくなります。

持ち駒が無いぶん、取った枚数の差がそのまま戦力の差になります。無理に攻め込んで駒を渡すより、安全に駒得を重ねるほうが、数十手先の終盤で確実に効いてきます。

駒を渡したら、すぐ取り返す

レッスン2

ふつうの将棋なら、駒を渡しても後で持ち駒として打ち返すことができます。持ち駒不使用将棋では、駒を渡したままにすると、その分がそのまま駒損として最後まで残ります。取られたら、なるべく早く取り返すことが大切です。

この局面では、5三に相手の歩が置かれ、あなたの銀が取られた直後です。4四の銀を5三へ動かせば、その歩を取り返せます。斜め前へ1マス進むだけの動きで、駒の数がすぐに元どおりになります。

取り返せる形をあらかじめ作っておく、つまり駒同士をお互いに守り合わせておくことが、この将棋では特に重要です。守りの無い駒をうっかり置くと、持ち駒で補う手段が無いぶん、取られっぱなしになりかねません。

玉だけになったら、その場で引き分け

レッスン3

持ち駒不使用将棋では、駒を取っても持ち駒に戻らないので、対局が進むほど盤上のコマは減っていきます。最後にお互いの玉だけが残ると、詰みを待たずにその場で引き分けになります。これはこの将棋だけの特別な決まりです。

この局面では、後手の玉は遠くにいて、盤上に残るコマはあなたの玉のすぐ隣にある歩1枚だけです。玉でその歩を取れば、盤上には両方の玉しか残らず、指した瞬間に引き分けが成立します。

駒が優勢なら、玉だけの終盤まで駒を減らさずに攻め切るほうが得です。反対に駒が足りず崩れそうなときは、あえて駒を交換して数を減らし、玉だけの引き分けに持ち込む手も立派な作戦になります。

成って、いまいるコマを強くする

レッスン4

ふつうの将棋では、持ち駒を打って戦力を足すことができます。持ち駒不使用将棋ではそれができないので、いま盤上にいるコマを成りで強くすることが、戦力を増やすほぼ唯一の方法になります。

この局面では、9六の角を成れる範囲まで動かせます。角を5二へ動かして成れば、角は馬になり、斜めの利きに加えて縦横にも1マス動けるようになって、玉に迫る力が大きく上がります。

成れる手が来たら、基本は成っておくのがこの将棋の基本です。成らずに手駒感覚で温存しても、あとから持ち駒として打つ使い道が増えるわけではなく、盤上でのコマの強さがすべてだからです。

盤で試す

レッスンを選ぶと、その局面から始まります。やり直しても構いません。

覚えたら試す

最終更新 2026-09-25 / 運営:株式会社Qdan