チェスの必勝法とコツ

チェスで勝つための考え方を、短いレッスンに分けました。読むだけでも分かるように書いていますが、レッスンにはそれぞれ実際の局面が付いています。[盤で試す]を押すと、その場面から自分で1手打てます。

開幕の3原則

レッスン1

チェスの序盤ですることは三つだけです。中央の4マス(d4・e4・d5・e5)を押さえる、眠っているコマを働く場所へ出す、キャスリングでキングを安全にする。同じコマを二度動かしたり、端のポーンを突いたりするのは、この三つのどれにも当てはまりません。

なぜ中央かというと、コマは中央にいるほど利きが広いからです。何も無い盤で数えると、中央のナイトは8マスに跳べますが、隅のナイトは2マスにしか跳べません。同じコマでも働きが4倍変わります。ビショップもクイーンも同じで、中央を通る線ほど長く使えます。

この局面は、双方が中央のポーンを突き、ナイトを一枚ずつ出したところです。初形で指せる手は20通りありますが、ここで指したいのは軽いコマ(ビショップ・ナイト)をもう一枚出す手。出し終えたらキャスリングで、序盤はおしまいです。

フォーク(両取り)

レッスン2

一手で二つのコマを同時に攻めることをフォーク(両取り)といいます。相手が助けられるのは一つだけなので、もう一つはもらえます。とくにナイトは、ほかのコマを飛び越えて八方向に跳ぶので、フォークがいちばん多いコマです。王手のフォークなら、相手は必ずキングを動かさなければならず、もう一方は確実に取れます。

ねらい目は、相手の王と大コマ(クイーン・ルーク)が「ナイトの跳び先から見て両方に当たる位置」に並んでいるときです。二つのコマが同じ色のマスに乗っていたら、ナイトのフォークを探します。ビショップやポーンの両取りも同じ考え方で、ポーンが一つ前に出て二つのコマに当たる形は序盤によく出ます。

この局面では、ナイトを跳ねるとキングとルークの両方に当たります。黒に残された手は二つだけ、どちらもキングを動かす手です。そのあとルークを取れば、コマの差はひっくり返ります。フォークは一手遅れると消えるので、見つけたらすぐ跳びましょう。

ピン(動けないコマを作る)

レッスン3

ビショップ・ルーク・クイーンで相手のコマを狙い、その線のうしろにキングがいると、そのコマは動けなくなります。動かすと自分のキングが取られる形になるからで、ルールで禁じられています。これがピンです。

ピンの怖いところは、そのコマが「守りのコマとして数えられなくなる」ことです。見た目は利いていても、いざというときに取り返せません。ピンしたコマをもう一度攻める、あるいはピンされたコマが守っている場所を取る——この二つがピンの使い方です。

この局面では、ビショップがナイトを通してキングを見ています。ナイトは一つも動けません。そして黒のe5のポーンを守っているのは、そのナイトだけです。ナイトで取り返せないので、ポーンをただで取れます。逆に一手ゆるめると、ビショップをキングの前に入れてピンを外されます。

バックランクメイト

レッスン4

キャスリングしたキングの前には、動いていないポーンが3枚並んでいます。安全に見えますが、終盤にルークやクイーンが一段目(バックランク)に降りてくると、キングは前に逃げられず、そのまま詰みになります。初心者の対局でいちばんよく出る詰みの形です。

この局面で、ルークを空いている列から一段目へ降ろすと詰みです。黒のキングは、前の3枚のポーンにふさがれ、横のマスはルークが押さえているので、指せる手が一つもありません。

防ぎ方は簡単で、余裕のあるうちに端のポーンを一つ突いて、キングの逃げ道(ルフト)を作っておくことです。この局面でも、先に端のポーンが一つ上がっていれば、キングは斜め前へ逃げられて詰みません。中盤で手が空いたら、この一手を思い出してください。相手のキングに逃げ道が無いかどうかも、同じように見ておきます。

盤で試す

レッスンを選ぶと、その局面から始まります。やり直しても構いません。

覚えたら試す

最終更新 2026-09-13 / 運営:株式会社Qdan